平成20年度大泉城之内公園水質浄化プロジェクト
平成20年度 プロジェクト概要
城之内公園水堀は長年にわたる桜の花びら、落ち葉の堆積、鳥の糞などにより、アオコが発生。池の色は黄緑色になり、透明度が落ちています。
大泉町は、この水堀を炭素繊維による水質浄化を行うことに決定し、JWGと協働にて水質浄化プロジェクトを開始しました。
平成20年度は、水堀の一部に炭素繊維水質浄化装置を設置し、経過を観察します。
炭素繊維水質浄化 実証場所
所 在 地 群馬県邑楽郡大泉町城之内2丁目
実証場所 城之内公園本丸水堀
水域面積 約4,000平方メートル
水 深 平均1.3メートル
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城之内公園本丸水堀 |
実証場所:透視度は16p、アオコなどの浮遊物が多い
(測定日:2008年10月31日) |
水質浄化装置
炭素繊維水質浄化装置は、景観に配慮し、装置が水面上に出ないフレームユニットを採用します。
このフレームユニットは炭素繊維水質浄化材を鋼製枠に固定したもので、水底部に並べて置くように設置します。
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ミラカーボンフレームユニット 24セット |
炭素繊維設置後 公園の景観は変わりません |
炭素繊維水質浄化材:フレームユニット 24基
プロジェクトの成果
2008年12月2日 設置後約1ヶ月の水質浄化効果の観察を、目視及び水質測定にて行いました。
●水質測定項目 ・水温、・透視度、・COD、・PH
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透視度:36p |
COD:10ppm |
その他項目●水温11℃、PH:7.0 を示しました。
●水質浄化効果(約1ヶ月前との比較)
★透視度 16cm → 36cm
★COD 13ppm → 10ppm
季節的な変化もあり透視度は改善しましたが、CODに大きな改善効果を確認できませんでした。
今回の設置方法は、水質浄化装置を水堀内の一部に設置したもので、装置設置水域を特別に隔離していないこと、設置深さが深いことにより装置上に50p程度の水があることにより、周辺水の影響を受けやすく、酸素の供給も十分でないことから、微生物の活性化も起こらないと思われ、水質浄化効果の確認ができませんでした。
平成21年度以降は、この点を改善し、新たに水質浄化を目指します。
大泉町城之内公園水質浄化プロジェクト
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