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中国蘇州市の運河にて炭素繊維水質浄化実験

 蘇州市は、中国江蘇省東南部の太湖の東側に位置する都市で上海から車で2時間、南京からは車で3時間の場所にあります。現在は鉄道、高速鉄道とも上海や南京と直結し交通の便が良いことから、新しい工業都市としても注目され、経済産業発展の拠点として期待されています。 世界遺産「蘇州古典園林」があることでも有名で、毎年多くの観光客が訪れます。
また、蘇州市は東洋のヴェニスと呼ばれ、旧市街には無数の運河が流れており、水運によって栄えた街でもあります。しかし、近年のめざましい経済発展にともない、この運河の水質が悪化してきています。
蘇州市と河は切っても切れない重要な関係にあり、水質の悪化は深刻な問題です。

 そこで、JWGは蘇州市水務局からの要請により、炭素繊維水質浄化実験を開始し、運河の水をキレイにしました。

蘇州市運河の炭素繊維水質浄化材設置場所
炭素繊維設置場所(写真左手前)ではアオコ発生はなく、透明度が増しました。

 気温・水温の上昇にともない、運河の至るところでアオコが発生していきますが、炭素繊維水質浄化装置を設置した場所では、アオコは発生せず、水がキレイなまま保たれます。世界に誇る東洋のヴェニス蘇州の運河、美しい景観を保ち続けたいものです。

 それでは、2008年中国蘇州市、運河での炭素繊維水質浄化実験の概要を報告します。



現地視察及び設置計画(3月1日)

 蘇州市水務局からの要請により、JWGは運河の水質改善のため炭素繊維水質浄化装置を設置することとなり、JWG中国支部は現地を視察、水質浄化に最も適した炭素繊維水質浄化実験場所を検討・協議しました。
また、日本からは群馬工業高等専門学校 小島昭教授とJWG理事長 小暮幸雄氏が蘇州市を訪問、設置場所の視察と炭素繊維による浄化技術の説明を行いました。

設置予定場所 技術説明
炭素繊維を設置予定の蘇州市内運河 蘇州市水務局での技術説明
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炭素繊維水質浄化材設置(3月22日〜23日)

 小島昭教授の指導の下、JWG日本本部と中国支部のメンバーにて炭素繊維水質浄化装置の設置を行いました。
 使用した炭素繊維水質浄化材は、ミラカーボンCFS−2 800本です。
 この設置作業の様子はTBSテレビ『夢の扉』により放送されました。

炭素繊維水質浄化材1 炭素繊維水質浄化材2
炭素繊維水質浄化材の組立取付の様子 設置前の炭素繊維水質浄化材
炭素繊維水質浄化材3 炭素繊維水質浄化材4
作業船を用いて運河に設置 設置状況を水中カメラにて確認
炭素繊維水質浄化材5 炭素繊維水質浄化材6
設置された炭素繊維水質浄化装置 JWG日本支部メンバーと小島教授(右)
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経過観察:付着物の確認(5月4日)

 小島教授と小暮理事長が、設置後約40日の経過確認を行いました。
当日はあいにくの雨模様で運河は濁っていましたが、炭素繊維には大きな変化が見られました。

炭素繊維水質浄化材7 炭素繊維水質浄化材8
水中より炭素繊維を引き上げて確認 水中から引き上げた炭素繊維。
白い物質が多数付着。
炭素繊維水質浄化材9 炭素繊維水質浄化材10
水中カメラにて炭素繊維の状況を確認 水中から引き上げた炭素繊維。多数の産卵が見られ、
子持ち昆布の状態を呈しています。

 炭素繊維浄水工設置により、水質改善、悪臭が消え、魚類の増加が確認されました。

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経過観察:温度変化とアオコ発生(5月5日)

 5月5日、晴天となり一気に水温が上昇すると運河一面にアオコが発生。
しかし、炭素繊維水質浄化装置を設置した範囲にはアオコが発生しませんでした。
今回の実験により、炭素繊維水質浄化装置にて運河の水をキレイにできることが確認できました。

炭素繊維水質浄化材7 炭素繊維水質浄化材8
炭素繊維設置範囲から5mほどに
仕切りを入れています。
左手前の炭素繊維設置範囲の水は透明ですが、
右奥はアオコが発生。

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